
2025年5月22日
小泉進次郎農林水産大臣の
「備蓄米入札中止・随意契約検討」について
~随意契約になった場合のメリットは?~
2025年5月21日、小泉進次郎農林水産大臣は、政府備蓄米の入札を一時中止し、随意契約の活用を検討する方針を発表しました。この決定の背景には、現在のコメ不足と価格高騰の問題があり、政府として消費者に安定した価格で供給するための対策が求められています。
小泉農相、備蓄米の入札中止 スーパーなどに直接売り渡す考えも https://t.co/banoyiFz8h
— News Everyday (@24newseveryday) May 21, 2025
備蓄米入札の中止の理由
従来、政府備蓄米の売却は競争入札方式で行われていました。これは、最も高い価格を提示した業者に売却する仕組みですが、近年のコメ価格高騰により、消費者への負担が増していることが問題視されていました。
ちなみに最近の競争入札に関する情報は下記の通りです。
- 落札価格: 直近の備蓄米の競争入札では、60kgあたり22,477円(税込)で落札されました。これは政府の買い入れ価格(2023年産で12,829円)より約1万円高い水準です。
- 販売価格: スーパーでの店頭価格は、5kgあたり4,000円超と前年同期比で2倍以上の高騰が続いています。
- 入札結果: これまでの3回の入札で計31万トンの備蓄米が放出されました。特にJA全農が約95%(29万6,195トン)を落札しています。
- 政府の対応: 石破首相は「コメは3,000円台でなければならない」と述べ、価格抑制のため随意契約の導入を指示しました。
石破茂首相は、小泉農相に対し「備蓄米の放出に随意契約を活用することを検討するよう指示」し、これを受けて小泉氏は「来週予定されていた入札をいったん中止し、随意契約のもとで具体的な対応策を整理するよう指示した」と述べています。
随意契約の必要性
随意契約とは、政府が業者を選定し、直接契約を結ぶ方式です。これにより、以下のメリットが期待されています。
- 価格抑制:競争入札では高値を付けた業者が落札するため、コメ価格が上昇しやすい。一方、随意契約では政府が価格を調整し、消費者にとって適正な価格で供給できる可能性がある。
- 供給の安定化:特定の業者と契約することで、供給の安定性を確保し、流通の混乱を防ぐことができる。
- 迅速な対応:コメ不足が深刻化する中、随意契約により迅速な供給調整が可能となる。
現在のコメ不足の状況
日本国内では、コメの価格が高騰しており、消費者の負担が増しています。これは、以下の要因によるものです。
1. 生産量の減少
- 長年続いた減反政策の影響が残り、生産者の心理的な影響もあり、コメの生産量が十分に確保されていない。
2.需要の増加
- 国内外で日本産米の需要が高まっており、供給が追いついていない。
3. 市場の不安定化
- 価格の高騰により、消費者の購買意欲が低下し、流通業者も対応に苦慮している。
小泉農相は「需要があれば無制限に備蓄米を放出する」と述べており、政府としてコメの安定供給に向けた取り組みを強化する方針です。
まとめ
小泉進次郎農林水産大臣の「備蓄米入札中止・随意契約検討」は、コメ価格の高騰を抑え、消費者に安定した供給を確保するための政策転換です。競争入札から随意契約への移行により、価格調整や供給の安定化が期待されます。今後の政府の対応に注目が集まっています。
※内容については2025年5月22日現在の情報をもとにした作者個人の見解になりますので予めご了承ください。




